タロットの意志を感じた日


私がタロット占いを始めてから2年が経とうとしていますが、今までで最も驚いた占い中の出来事は、明らかにメッセージ性のあるカードが、意志を持ったような飛び出し方で現れたことでした。

 

その出来事が起こったのは、大学の卒業式前夜のことでした。特に役割などはなく、ただ出席すれば良かったのですが、スケジュールが色々と詰まっていて少し不安だったので、「明日の卒業式で気を付けることと、アドバイスをください」という問いでタロットカードを切ることにしました。

 

カードをクロスの上でシャッフルしたあと、カードの束を手にもってトランプのように切っていたのですが、その時、1枚のカードが飛び出しました。

タロット占いでは、シャッフル中に飛び出すカードを「ジャンプカード」または「ジャンピングカード」と呼ぶそうで、偶然に見えても、そのように示されたカードにも意味があるとされています。私も占い中にカードが飛び出すことはそれまでもたくさん経験していましたが、その時の飛び出し方は、まさにカードが意志を持ったとしか思えないものでした。それは、ヒュルヒュルヒュルという音を立てて、座っている私の目線より高い位置を回転しながら舞っていきました。

私も「なにこの飛び方⁉」とびっくりしているうちに、カードはクロスの左上に、正位置でピタッと着地しました。

 

正位置で着地したカードを見て、私は思わず絶句しました。というのも、それは「世界」のカードだったからです。

「世界」のカードは、物事の完成を表します、大学の卒業式を明日に控えた私には、「世界」のカードが飛び出し、正位置で表れたことが、カードからの「卒業おめでとう」というあまりにもはっきりしたメッセージに思えてなりませんでした。祝福されているようでとても嬉しかったのと同時に、その場に自分以外の意志が存在していることを感じ、少し怖くもなりました……😅

 

下にお示ししているのは、その時に撮った写真です。左上にあるのが当の飛び出した「世界」のカードで、少し触ってしまったのですが、位置と向きはカードが着地したほぼそのままの状態です(ちなみに、右下の3枚のカードが、上記のジャンピングが起こった後に、改めて私の問い「明日の卒業式で気を付けること・アドバイス」に対して引いたカードです)。

 

この出来事で、カードはもの言わぬ占いの道具ではなく、対話する相手なのだと感じました。カードをシャッフルするとき、カードを読むとき、彼らの「声」を聴きとるつもりでリーディングをすれば、彼らも応えてくれるように、さらに豊かなインスピレーションを与えてくれるのではないかと思います。