タロットから聞こえる音

 

※画像はillustACという無料画像サイトより。

タロットリーディングをする上で、「あまり言われることはないものの、これは重要なのではないか?」と思える視点を最近見つけました。それは、「カードからどんな音が聞こえそうか?」という視点です。

 

このことを発見したのは、仕事での研修について、タロットリーディングを行った時のことでした。研修中に、チームで取り組む課題があったのですが、メンバー同士がお互いに雰囲気を読みすぎて、話し合いが沈黙で滞ってしまうことが多くありました。私はこの状況に気を揉み、自分から積極的に話をまわすようにしてみたのですが、結果として私だけが話して、空回りしているような感じがしました。

タロットリーディングを行ったのは、「この状況(チームの話し合いが沈黙で進まない)を変えるには、どうしたらいいか?」というヒントをもらうためでした。「ヘキサグラム」という、相手(この場合はチーム)と自分の相性を見るスプレッドを使ったのですが、「自分の気持ち」が出るポジションに、「ワンドの5」の「逆位置」が出ました(この記事につけた画像が、そのカードです)。

 

このカードは正位置(カードがまっすぐの状態で出ていること)では「仲間もしくはライバルと切磋琢磨しながら奮闘する」という状況を表します。逆位置の読み方としては、「(正位置の意味がネガティブに出て)闘いすぎる=相手を打ち負かす、やりたい放題、収拾が付かない」などがありますが、私にとっては、「カードの中の棍棒(ワンド)がかみ合わず、音が聞こえない」という光景に見えました。

 

どういうことかというと、このカードから聞こえる音を想像すると、正位置の場合、彼らの棍棒がぶつかり合う、コン、カン、といった音が聞こえそうです。しかし、それが逆位置になると、彼らの棍棒はぶつかることがなく、切磋琢磨できないという状況だと読むことが出来ます

 

棍棒がぶつかり合う音は、チームでの「会話」に重ねることができます。つまり、私が感じていたのはまさしく、自分が振った棍棒に、誰も反応してくれないということでした。誰かが反応してくれれば、ぶつかり合った棍棒が音を立て(=会話が生まれる)たでしょう。

 

このように、「カードからどんな音が聴こえそうか」という視点は、あまり言及されることがないものの、重要な視点の一つなのではないかと思います。波の音や鳥の声、足音や会話など(足音と会話は、それぞれどんなものかを想像するとよりリーディングが豊かになりそうです)、自分の想像力をはたらかせ、カードが発する様々な「声」を聴きとってあげたいですね。